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講演会:12/3(水)台湾中央研究院Chii-Dong Chen 博士による本学訪問記念

このたび、台湾の超電導量子コンピュータ研究の第一人者である台湾中央研究院 Chii-Dong Chen(陳啟東)博士、国立中興大学 Watson Kuo 教授、国立彰化師範大学 Cen-Shawn Wu 教授ら研究グループが来日されます。この機会に、本学でもChen博士による訪問記念講演会を開催することとなりました。

 

2025年12月3日(水)15:00-16:30に、東3-306において、台湾中央研究院 Prof. Chii-Dong Chen 電通大訪問記念講演会『超伝導量子コンピュータ研究の最前線』が開催されます。

 

Chii-Dong Chen 博士は、量子コンピュータ研究の世界的拠点のひとつである台湾中央研究院・量子コンピュータ研究センターの執行長として、台湾における超伝導量子コンピュータ研究を牽引しておられます。同センターでは、自前で設計・製造した 5 量子ビット超伝導量子コンピュータを開発し、8 インチウエハ対応の量子チップ製造基盤と量子コンピューティング試験プラットフォームを整備し、量子チップ製造から評価・制御までを一体化したフルスタック量子コンピュータ基盤を構築しています。

 

Chen 博士は、台湾・国立成功大学を卒業後、東京工業大学大学院にて修士号を取得し、スウェーデン・チャルマース工科大学にて博士号を取得された経歴をお持ちです。その後、チャルマース工科大学におけるポスドク研究員を経て、1990 年代半ばには筑波の NEC 基礎研究所において蔡・中村グループのポスドク研究員として、超伝導ジョセフソン接合アレイやメゾスコピック量子輸送の研究に従事されるなど、日本との深いつながりを持つ研究者でもあります。本講演では、超伝導量子ビットのデバイス物理から多量子ビットプロセッサのアーキテクチャ設計、量子ゲートの高忠実度化とキャリブレーション技術など、台湾における最新の取り組みと国際的な研究動向について、俯瞰的にご紹介いただく予定です。

 

本講演会は、超伝導量子コンピュータ研究の最前線に関心を持つ本学教員・学生にとって、デバイスレベルからシステムインテグレーション、さらには国家レベルの研究開発戦略に至るまで、知見を深めていただける貴重な機会となります。本学における量子情報・量子デバイス・量子ソフトウェアに関心をお持ちの多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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