国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業 ALCA-Next(先端的カーボンニュートラル技術開発)において、研究開発提案「高効率ラチェット型中間バンド太陽電池フィルムの研究開発」が採択されました。本提案は、岡田至崇特任教授(東京大学先端科学技術研究センター)が研究代表者を務め、曽我部東馬教授(i-パワードエネルギー・システム研究センター/基盤理工学専攻)が共同研究機関代表を務めます。
制度名 : ALCA-Next
領域名 : エネルギー変換・蓄エネルギー*1
課題名 : 「高効率ラチェット型中間バンド太陽電池フィルムの研究開発」*2
研究期間: 2024年9月~2028年3月(スモールフェーズ)
2028年4月~2031年3月(加速フェーズ)
課題概要:希土類ラチェット型太陽電池の概念は曽我部東馬教授が世界で初めて提案し、2021年ラチェットバンド型太陽電池の解析及び原理実証に成功しました*3。なお、本研究成果はCommunications Physics 誌に掲載され、Editor’s Highlights 2021 に選出されました*4。これらの成果に基づいた今回の提案は、ラチェット準位に近接させた量子ドットアレイや量子井戸が形成する量子準位に励起される光キャリアのラチェット準位への遷移レートを制御し、ELOによるフィルム化と光閉じ込め構造を導入して、効率30%以上の高効率・低コストの薄型太陽電池フィルムの実現を目指します。電通大チームの実施項目は「生成 AIと TDDFT+MD に基づく物理計算を融合した理論解析モデルの構築と光閉じ込め効果を導入した超高効率太陽電池の構造最適化」となっています。
ラチェット型中間バンド太陽電池と薄膜化技術の概略
参考文献
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