曽我部東馬研究室の牧野侑矢さん(基盤理工学専攻博士前期2年)が、2024年11月11日(月)~15日(金)に静岡県沼津市プラザヴェルデで開催された 35th International Conference on Photovoltaic Science and Engineering※(第35回太陽光発電国際会議、PVSEC-35)においてPoster Awardを受賞しました。本賞は、ポスターの構成、プレゼンテーション力、そして科学的貢献を総合的に審査し、優れた発表を行った研究者に贈られます。
本研究は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業「先端的カーボンニュートラル技術開発(ALCA-Next)の一環として実施されました。このプロジェクトでは、曽我部教授が共同研究機関の代表を務め、岡田至崇特任教授(東京大学先端科学技術研究センター)が研究代表者として、課題『高効率ラチェット型中間バンド太陽電池フィルムの研究開発』に取り組んでいます。
今回の発表で牧野さんは、「時系列機械学習を用いた非断熱分子動力学の高効率シミュレーション」をテーマに、Transformerベースの時系列機械学習手法に焦点を当てた新しい解析方法を提案しました。本研究では、非断熱分子動力学計算とTransformerモデルを組み合わせることで、Er添加GaAsにおける中間準位のキャリアダイナミクスを従来よりも効率的に解析することができます。
この研究発表が高く評価され、今回の受賞につながりました。
受賞者 :牧野侑矢
発表題目:Non-adiabatic Molecular Dynamics Calculations Combined with Time Series Machine Learning Methods for Analysis of Intermediate Level Carrier Dynamics in Er-doped GaAs
著 者 :Yuya Makino, Yusuke Oteki, Yoshitaka Okada and Tomah Sogabe
発表ポスターの前で表彰状を掲げる牧野さん
PVSEC-35 Poster Award 表彰状
※PVSECは、アジア太平洋地域を中心に世界各地からエネルギーや環境問題を専門とする研究者・技術者が多数参加する太陽光発電国際会議です。1984年11月の第1回開催以来、日本と他のアジア・太平洋地域で交互に開催されてきました。
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