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伊藤悠哉さん(基盤理工学専攻博士前期2年)・黒岩太平さん(基盤理工学専攻博士後期2年)の研究が独立行政法人情報処理推進機構(IPA)2025年度未踏ターゲット事業に採択

曽我部研究室所属の伊藤悠哉さんと黒岩太平さんが共同で提案したプロジェクトが、IPA主催 2025年度未踏ターゲット事業(量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)に採択されました。未踏ターゲット事業は、次世代ITの先進分野に挑む人材を対象に、特定テーマに基づくプロジェクトを通じて育成・支援を行う人材育成事業です。

 

背景

カーボンニュートラル社会の実現に向けて、従来の大規模な集中型電源システムによる広域的な電力供給から、再生可能エネルギーを活用した分散型電源システムへの移行が進みつつあります。

しかし、分散型電源システムを最適に運用・管理するためには、太陽光や風力による発電量、電力需要、燃料価格などの不確実な要因を考慮する必要があり、これに伴って計算量が爆発的に増加するという課題があります。

 

提案手法

この課題の解決を目指し、伊藤さんと黒岩さんのプロジェクト『Bayesian Factorization Machinesを用いた確率量子アニーリングによる分散型再生可能エネルギーシステムの最適化』では、ベイズ推論を組み込んだFactorization Machineと量子アニーリングを融合させた新しい手法、BFMQA(Bayesian Factorization Machine Quantum Annealing)を提案しています。

 

BFMQAを用いた分散型再生可能エネルギーシステムの最適化

 

上記アプローチにより、不確実性を含む複雑な分散型電源システムに対して、量子コンピューティングが実用的な解決手段となり得ることを示すとともに、CO₂排出量の削減と電力の安定供給の両立を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。

 

本プロジェクト採択の詳細は、下記リンクよりご確認ください。

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